MUKU-DATA  栃巾広一枚板+レジン 

先日、木材倉庫へレジンテーブルを作る方がそのお客様と来られた。
車からタルキを取り出して持参したインパクトドライバーで木のフレームを組み出した。
あぁ、なるほどぉ~ でもなかなかの大きさだねぇ・・
長さは1700mm弱だけど巾は1400mmほどある。
倉庫にある木にフレームを当てながら
これだったらこう、こっちならこんな感じで・・と説明をしていた。
必要に応じてそれぞれの木に関して特徴やアドバイスをさせていただきながら
(例えば、この木はここに穴があるけど周辺はキラキラした杢目があったり
この木は反りが大きいからランニングプレナーで仕上げたら厚みは何ミリ程度になりそうとか。。
材の硬さ、それぞれの持っている一枚にあるキャラの特徴などお話させていただいた)
フレームがあるとイメージし易いなぁ・・と思った。

写真を撮る際に対象となるもののどこを切り取るか?
材木の木取りってカメラを撮る際のアングルと同じかと思う。
その景色のどこを見せるか?
人それぞれに感性は違うから個性が出てくる。
だから生な物は面白い。

フレームがあると一層リアルに近づき分かり易いですよね。
ギターのボディなんかもフレームを使って杢目や木取りを検討している場面をみる。
以前、杢引手を製作する際も紙で型を作り材木に当てて検討したが
頭の中にあるフレームは線が多少動いてしまうので実際の型紙は分かり易かった。


レジンもギターも木工も材木のどこをどう木取り、見せるのか?って事で
それぞれの個性が出てくるしセンスも問われてくるのかと思うけど、
住宅で使われる木材もかつては大工の木の使い方のセンスが随所にみられたけど
今は・・木の家とはいいつつ画一的な既製品が多くて面白みに欠るって感じるのは
建築系材木を取扱う悲しい材木屋目線での事なんだろうけど。。
建築の中でもかつてのように、ちょっとでもいいから
そういった視点で、使われる材木を配置する、どう見せるか心がけると
もっと楽しい木の家になるんだけどなぁ・・